『インプット大全』の要約と実践ポイントをわかりやすく紹介。記憶に残る学び方・読書術・音声学習・アウトプット法まで解説!
本記事は、『学び効率が最大化するインプット大全』の要点をまとめたものです。
これはブログ主の解釈に基づくものであり、内容を自分なりにまとめて解説しています。
この記事では伝えきれない内容が多数ありますので、
より深く理解したい方はぜひ、本書を手に取ってご覧ください。
「インプットよりもアウトプットの方が重要だ」と言われている昨今。
しかし、私は一度本を読んだだけではアウトプットできるだけの内容を覚えることができません。
そんな時に出会ったのが本書でまさに求めていたタイトルであったため即座に購入しました!
『アウトプット大全』から学ぶ、インプットの重要性
本書『インプット大全』は、著者・樺沢紫苑氏による前作『アウトプット大全』の続編として、まずはアウトプットの基本をおさらいするところから始まります。
人は、インプットした情報を2週間に3回使うと長期記憶に定着します。そのため、インプットとアウトプットを「3:7」の割合で繰り返すのが効果的。アウトプットの際には、必ずフィードバックを行い、学びをアップデートしていくことが重要です。
質の高いインプットを実現するための基本ルール
効率的なインプットのためには、目的を明確に持つことが大切です。なぜ学ぶのか? 何を知りたいのか? このような問いを立て、逆算して情報収集することで、必要な情報を見逃さずにキャッチできます。
さらに、「AZ(アウトプット前提)」で学ぶことが、記憶の定着率を劇的に高めます。人に教えるつもりで学んだり、自分の興味や関心を書き出したりすることで、インプットの質が向上します。
強い感情と結びつけたインプットも効果的です。例えば、物語や旅行、緊張感のある体験などは、記憶を鮮明に残します。
記憶に残る読書術とは?
読書はインプットの王道ですが、「どう読むか」が重要です。本書では「AZ読書」が推奨されています。読んだ内容をアウトプットする前提で読むことで、理解が深まり記憶に残ります。
具体的には、マーカーや付箋を使いながらメモを取り、読書感想文を書くつもりで読むのが効果的。良書(いわゆる“ホームラン本”)を選ぶことも大切です。
また、確証バイアスを避けるためにも、賛成・反対・中立の立場から情報を比較する「2点・3点読み」が有効です。
聞くインプットの効果を最大化する方法
書籍などの言語情報だけでなく、視覚・聴覚をフル活用した「聞くインプット」も重要です。講義は最前列で受けると緊張感が高まり、非言語情報も含めて記憶に残りやすくなります。
ノートを取ることよりも、観て・聴くことに集中するのが基本。メモは要点や気づきを書く程度でOKです。聞く前には目的を明確にし、質問を想定して臨むと理解が深まります。
また、オーディオブックや音声学習は「ながら作業」や「スキマ時間」に最適。記憶に残りやすい環境を作るために、音楽や無音・ホワイトノイズの活用も効果的です。
日常のあらゆるものがインプットの材料に
質の高いインプットは日常の中にもあります。観察力を磨くことで、他人の行動や出来事から多くを学べるようになります。好奇心を持って「なぜ?」と疑問を持ち、それをすぐに調べる習慣をつけると、自然と知識が積み重なっていきます。
また、テレビ・映画・ライブ・芸術なども自己成長のツールとして活用できます。惰性で見るのではなく、目的を持って観ることで、感動や記憶に強く残るインプットが可能に。
さらに、自然の中で過ごす時間や脳を完全に休める「情報デトックス」も、インプットの質を高めるために必要です。
インターネット情報の活用術
現代の学びに欠かせないインターネット。しかし、情報の信ぴょう性や取捨選択が求められます。信頼できるキュレーターをフォローし、RSSリーダーやGoogleアラートを活用して情報を整理しましょう。
情報を探す際は、画像検索を利用することで、視覚的に理解しやすくなります。また、大切な情報はPDFで保存し、Evernoteなどのツールで管理するのがおすすめです。
人・本・旅が成長を加速させる
アウトプット力を高め、成長を加速させるには「人・本・旅」の3つの要素が重要です。
良い人間関係を築くには、会う回数を増やし、価値ある情報を与える姿勢がポイント。同じ目標に向かう仲間とつながることが、成長の大きな支えになります。
また、旅は視野を広げ、価値観を変える最高のインプット。現地の人と触れ合い、体験をアウトプットすることで学びが深まります。
応用編:脳科学に基づくインプット術
記憶の定着には「精緻化リハーサル」(=意味付けや整理)と「想起練習」が効果的です。学んだ直後にノートにまとめ、自分の言葉で振り返ることで記憶に残りやすくなります。
また、インプットは「寝る15分前」や「運動中」に行うと定着率が上がります。運動によって脳内のBDNF(脳由来神経栄養因子)が増加し、記憶力が強化されるためです。
さらに、場所を変えて勉強することで集中力が高まり、学習効果がアップします。
『学び効率が最大化する インプット大全(著:樺沢紫苑)』を読み終えて
この本は、見開き1ページごとに1つの項目が取り上げられており、イラストも多いため非常に読みやすい構成になっています。内容は、基本的な知識から最新の研究情報まで幅広く網羅されており、インプットに関する知識を深めるのに適した一冊です。
近年はアウトプットの重要性が強調されることが多い中で、本書はあえてインプットに焦点を当てている点が新鮮で、学びを深めたい人にとってありがたい存在といえます。ただし、一部インプットとは直接関係のない話が含まれており、その部分はやや退屈に感じることもありました。
また、著者が精神科医ということもあり、独自の視点や着眼点が盛り込まれている点が興味深く、読み進める中で新たな発見があるのも魅力です。さらに、AZの手法は手軽に実践できるうえに、確かな手ごたえを感じられるものだった点も特筆すべきポイントでした。
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