インド神話の神々の紹介(後編)

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“天空と雷の神”インドラ

インドラは『リグ・ヴェーダ』で中心的な存在の雷霆神・軍神で、デーヴァの王として崇められます。彼は歴史的にアーリア人と共に移動し、小アジアやメソポタミアでも信仰を集めました。インドラは武器「ヴァジュラ」を用い、蛇ヴリトラを打ち破り、大地に水の恵みをもたらしたとされる伝説があります。仏教でも「帝釈天」として知られ、都アマラーヴァティーと宮殿ヴァイジャヤンタが彼の住まいとされます。インドラは英雄神としても讃えられ、多くの神話にその名が刻まれています。

“富と美の女神”ラクシュミー

ラクシュミーはヒンドゥー教の女神で、美、富、豊穣、幸運を象徴しています。ヴィシュヌ神の妃で、蓮華の目と肌、4本の腕を持つ美しい女神です。彼女は乳海攪拌の神話で誕生し、金貨を持って富と豊かさを象徴している。仏教では吉祥天として、福徳と安楽をもたらし、仏法を護持する天女とされています。ラクシュミーは彼女の美と恵みによって、特にインドで非常に人気のある女神です。

“愛と欲望の神”カーマ

カーマはヒンドゥー教の愛と欲望の神で、美しい青年の姿をしています。彼の乗り物はオウムやインコで、サトウキビで作られた弓と蜂蜜で張られた弦を持つ。カーマはダルマとシュラッダーの息子、またはブラフマーの息子とも言われています。彼はラティという快楽の女神を妻に持ち、恋愛や愛欲を司っている。カーマは元々、世界創造の原動力としての役割も持っていました。

“破壊と力の女神”カーリー

カーリーはヒンドゥー教の女神で、「黒き者」や「時」を意味します。彼女は戦いと殺戮を好む女神で、シヴァの妻として知られます。カーリーの肌は青黒く、3つの目と4本の腕を持ち、その一つの手には刀、もう一つには斬り取った生首を持っています。彼女はドゥルガー女神から生まれ、戦いの中で敵を噛み殺すという恐ろしい方法で戦った。カーリーは時間と黒色を象徴しており、その強力で危険な性質が注目されています。

“火と熱の神”アグニ

アグニはインド神話の火の神で、赤い体と炎の衣を纏い、二面二腕、七枚の舌を持つとされます。彼は人間と神々の間のメッセンジャーとして、また太陽や稲妻の形で暗黒と邪悪を滅ぼす存在とされています。アグニは複数の誕生の説があり、ブラフマーの蓮華から生まれた、または太陽や石から生まれたとも言われています。『リグ・ヴェーダ』においては、彼に多くの讃歌が捧げられ、聖火としての役割が強調されています。アグニは火の多様な属性を象徴しており、全ての世界に存在するとされます。

“光と熱の供給者”スーリヤ

スーリヤはインド神話の太陽神で、天空神ディヤウスの息子、または女神アディティの息子とされ、闘神インドラの兄弟とも言われています。金髪に3つの目、4本の腕を持つ姿で描かれ、7頭の馬に引かれる戦車に乗って天を駆け巡ります。全身から高熱を発し、その熱で生まれたときに母親に放り出されたという伝説があります。また、仏教では日天として知られています。スーリヤはインドラと並ぶ実力を持つ神とされています。

“正義の守護者”ヤマ

ヤマはインド神話で冥界の神であり、人類の始祖ともされる。神の子として誕生し、妹ヤミーと兄妹婚を結んで人類の祖に。ヤマは最初に死に、冥界に道を開いた存在として、死者の国の王となった。初期インド神話では、彼の冥界は天界に位置し、理想の楽土とされていた。仏教においては、ヤマは閻魔として知られる。冥界の神として、死後の世界と生者をつなぐ存在として描かれています。

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