ケルト神話の主要な神達の紹介(後編)

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“叡智の戦士”オグマ

オグマはケルト神話の戦いと言語、霊感の神で、ダグザの子として知られます。彼はオガム文字の発明者とされ、八十頭の牛に匹敵する怪力を有しています。オグマの姿は、ライオンの皮を被った青年と言われ、オグミオスという大陸のケルト神話の神にも関連しています。彼はフォモール族の王の剣オルナを見つけ、ダーナ神族が地上を去った後、妖精の塚アーセルトレイを住処に選びました。オグマはその知識と力強さでケルト神話を象徴する存在です。

“恋の詩人”オィンガス

オィンガスはケルト神話において愛と美、若さを象徴する神で、ダグザとボアーンの息子であり、ミディールの養子です。彼は黄金の竪琴を持ち、その口づけが小鳥に変わり、その歌声が恋心を呼び起こすと言われています。オィンガスは美しい女性カーに恋をし、彼女が白鳥に変わった際、彼もまた白鳥となって彼女と共に暮らすというロマンチックな伝説が残されています。彼の物語は愛と美を祝福する神秘的なエピソードに満ちています。

“戦場の女王”モリガン

モリガンはケルト神話の戦争と勝利の女神で、美しい女性や老婆、黒いカラスの姿で描かれ、予知と魔術を使って戦いを支配します。彼女は背が高く灰色の長髪、赤いドレスに鎧と灰色のマントを着て、二本の槍を持ち、赤い馬に引かれた戦車で戦場に現れます。クー・フーリンが彼女の愛を拒んだため、彼に対する復讐を誓ったと言われています。モリガンの存在はケルト神話において、力と知識、戦の勝利と破壊を象徴しています。

“火の女神”ブリジット

ブリジットはケルト神話において火、金属細工、豊穣、家畜、作物の実り、詩の女神として知られ、ダグザの娘であり、時には3人の女神としても表現されます。彼女の名は「崇拝される者」や「高貴な者」を意味し、2月1日のインボルク祭りは彼女に捧げられ、牝牛の乳搾りに関連しています。ブリジットは、その多様な属性と祭りによって、ケルト神話において豊穣と生命の象徴として崇められています。

“愛と悲しみの象徴”デアドラ

デアドラはケルト神話において「災いと悲しみを招く者」として知られる美しい女性です。彼女の運命はドルイドの不吉な予言によって決まりました。アルスター王コノールが彼女を保護し、大人になるとウシュナハ族のノイシュと恋に落ち、彼と逃亡します。しかし、コノールの策略でノイシュは殺され、デアドラは王の元に戻されます。彼女はコノールとイーガンの間に挟まれ、絶望して命を絶ちました。彼女とノイシュの愛は、二人の墓から生えたイチイの木が絡まり合うことで永遠に記念されています。

“銀腕の王”ヌアザ

ヌアザは、ケルト神話のダーナ神族の王で、「銀腕のヌアザ」とも称されます。彼は戦いの神で、ギリシャ神話のゼウスに例えられる強大な力を持っています。戦いで右腕を失ったヌアザは、医神ディアン・ケヒトが作った銀製の義手で力を回復しました。彼の腕は後にディアン・ケヒトの息子ミアハによって完治し、王位に再び就きました。ヌアザは光の剣クラウ・ソラスを持っており、この剣を抜くと敵はこれに耐えることができませんでした。

“魔法の鍛冶師”ゴブニュ

ゴブニュはケルト神話の工芸の神で、特に鍛冶を司ります。彼は魔法のハンマーで一撃必殺の武器を作る技術を持ち、医術の神ディアン・ケヒトと協力してヌアザの銀の義腕を鋳造しました。ゴブニュはまた、優れた魔法使いで、彼の祝宴では無尽蔵に湧き出る食べ物や不老不死の効能を持つ酒が振る舞われました。彼の技術は、ダーナ神族の勝利に大いに貢献したと言われています。

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