映画『ダ・ヴィンチ・コード』を見て絵画や彫刻などの芸術作品に興味が出てこの記事を書いてます。
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この映画では、実在する名画や歴史的建築物が数多く登場することで知られています。物語の中では、それらが暗号や象徴として扱われており、ミステリーの魅力を大きく高めているように感じました。
今回、映画に登場する芸術作品や建物について色々と調べてみましたので、分かった範囲でまとめてみたいと思います。あくまで史実として確認されている内容を中心に、映画内での扱われ方もあわせて紹介していきます。
■ 《モナ・リザ》

制作者:レオナルド・ダ・ヴィンチ
制作時期:1503年頃〜1519年頃
所蔵:ルーヴル美術館
まず象徴的なのが《モナ・リザ》です。世界で最も有名な絵画ともいわれている作品で、ルネサンス期を代表する芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチによって描かれたものだそうです。
ぼかし技法「スフマート」を使っていることが特徴で、輪郭をはっきり描かないことで、あの独特な柔らかい表情が生まれているようです。背景も現実の風景というより、空想的な要素が含まれているという指摘も見られました。
映画では、この絵の前で重要な暗号が示されます。作品名や作者名そのものが象徴的に扱われている印象でした。ただし、映画で語られる解釈の多くはフィクションであり、美術史的に確定しているわけではないようです。
ちなみに、1911年に盗難事件が起きたことで世界的な知名度が急上昇したという歴史もあるそうです。
■ 《最後の晩餐》
制作者:レオナルド・ダ・ヴィンチ
制作年:1495年〜1498年頃
所在地:サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会(イタリア・ミラノ)
《最後の晩餐》も、映画の中心的なモチーフとして登場します。キリストが弟子たちと最後の食事をとる場面を描いた壁画で、ミラノの教会に現存しているそうです。
「あなたがたのうち一人が私を裏切る」と告げた瞬間を描いているとされ、弟子たちの動揺や反応が細かく表現されているということでした。遠近法の使い方も非常に計算されており、視線が自然と中央のキリストに集まる構図になっているようです。
映画では、人物配置や構図に隠された意味があるという仮説が提示されます。ただ、歴史学的にそれが裏付けられているわけではなく、あくまで物語上の設定として楽しむのが良さそうです。
なお、この作品は実験的な技法で描かれたため劣化が早かったようで、現在見られる姿は度重なる修復の成果だそうです。
■ ルーヴル美術館
所在地:フランス・パリ
映画冒頭の事件現場となるのがルーヴル美術館です。もともとは王宮として建てられ、その後フランス革命期に一般公開されるようになったという経緯があるようです。
現在では世界最大級の美術館とされ、膨大なコレクションを所蔵しているとのことでした。映画では夜の館内が舞台となり、その静けさと広さがミステリアスな雰囲気を演出しているように感じました。
また、美術館の入口にあるガラスのピラミッドは20世紀後半に建てられたもので、完成当初は賛否があったようですが、今ではパリの象徴的存在になっているようです。
■ テンプル教会
所在地:イギリス・ロンドン
建立:12世紀頃
ロンドンで重要な舞台となるのがテンプル教会です。円形の本堂が特徴的で、これはエルサレムの聖墳墓教会を模して建てられたという説があるようです。
内部には騎士の石像が横たわっており、映画ではそれが謎解きの一部として使われています。歴史的にはテンプル騎士団と深い関わりがあった教会だといわれているようです。
■ ロスリン礼拝堂

所在地:スコットランド・ミッドロージアン
建立:15世紀頃
映画終盤の舞台となるのがロスリン礼拝堂です。精巧な石彫装飾で知られており、植物模様や宗教的な彫刻が多数残されているそうです。
テンプル騎士団や秘密結社との関連が語られることもあるようですが、確定的な証拠があるわけではないという見解も見られました。それでも、その神秘的な雰囲気が映画のクライマックスにふさわしい舞台になっている印象でした。
映画公開後に観光客が増えたという話もあるようです。
まとめ
今回いろいろと調べてみて感じたのは、『ダ・ヴィンチ・コード』は実在する芸術作品や建築物を巧みに物語へ組み込んでいる作品だということでした。
映画内で提示される説の多くはフィクションの要素を含んでいるようですが、それをきっかけに実際の歴史や美術について興味を持つ人が増えたのも事実のようです。
作品を鑑賞したあとに、その背景を調べてみると、映画とはまた違った発見があるかもしれません。芸術や建築の歴史を入り口に、物語の世界をより深く楽しめる作品なのだと感じました。


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